コミュニケーションのズレの考察 2
何が起きているのか?
私はよく
「何を言っているかわからない」と言われる。
一方で、
同じ内容を別の人が話すと伝わることもある。
例えば私が話した内容は父には信用されないのに、
ほぼ同じ内容を弟が話すと信用されることがある。
この現象を一歩引いて見ると、次のように整理できる。
- 同じ説明でも伝わり方が異なる
- ある人には伝わり、ある人には伝わらない
- 話し手によって理解度や信頼度が変わる
なぜ起きるのか?
この現象を分解すると、
「同じ情報に触れていても、内部で処理された結果が異なる」
という構造が見えてくる。
例えば、家族で朝のニュースを見ている場合を考える。
- ある人は興味のある情報だけを覚えている
- ある人は背景や周辺情報も含めて広く覚えている。
私の場合、意識しないと情報を取捨選択できず、
結果として多くの情報をそのまま保持してしまう傾向がある。
一方で、家族は必要な情報だけを自然に抽出しているように見える。
この違いは、「何を受け取るか」ではなく、
「受け取った情報をどのように整理・圧縮するか」
の違いである。
これをさらに分解すると、次のようになる
- 省略される前提が人によって違う
- 保持する情報量に差がある
- 情報の圧縮度(どこまで削るか)が異なる
構造の意味付け
この構造を前提にすると、
「情報をあまり圧縮せず広く保持する人」と
「必要な部分だけに圧縮する人」では、
同じ会話でも
参照している情報が一致しない可能性がある。
その結果、
- 話が無駄に長くに感じられる
- 前提が共有されていない
- 必要な部分が伝わらない
といったズレが発生すると考えられる。
さらに、この差は単に会話のズレにとどまらない。
情報の捉え方によっては、
そもそもズレ自体が問題として認識されない
場合もある。
その場合、ズレは調整される対象ではなく、
「個人の問題」として処理される可能性がある。
位置づけ
会話が成立するためには、
「何を共有するか」ではなく
「どこまで前提を共有するか」
が重要になる。
しかし実際のコミュニケーションでは、
この前提共有自体が明示されないことが多い。
そのため、
会話のズレは
「能力の問題」ではなく、
「情報の圧縮と前提共有のズレ」として
発生すると捉えることができる。



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