― なぜ5月は「隣の芝生」が青く見えるのか ―
5月病の考察001
5月は今でも不安だ。
毎回この時期になると、
なぜか言いようのない不安が全身を駆け巡る。
行政を辞めて5年目だが、
いまだにこの時期は嫌な気分になる。
介護をやっていた時は、
ゴールデンウィークなんて関係なく、
仕事に明け暮れていた。
エッセンシャルワーカーで、
本来そこまで年度処理に縛られる職種でもないのに、
なぜか空気全体に異様な緊張感があった。
税金の払い込み用紙や、
難病更新の通知を見るたびに、
現実へ引き戻されるような感覚になる。
以前いた行政職では、
この時期は5月末の出納閉鎖を控え、
未払い伝票や滞納整理、
終わっていない支払い業務とにらめっこしていた。
補助金申請がようやく片付き、
今度は新年度事業の発注準備が始まる。
工事関係なら発注時期。
つまり、
「終わり仕事」と
「始まり仕事」が
同時に押し寄せてくる。
かくして、
仕事でも、プライベートでも、
何をやっているのかよくわからないまま、
忙しさだけが加速する季節になる。
そして、
情報だけは毎日大量に流れてくる。
SNSを開けば、
同世代が転職し、
副業を始め、
投資で成功し、
結婚し、
起業し、
自由な働き方を手に入れているように見える。
「今の仕事を続けていていいのだろうか」
「もっと別の道があるんじゃないか」
「転職…考えられないかな?」
そんな考えが、
疲れた頭の中をゆっくり回り始める。
ただ不思議なのは、
本気で今すぐ辞める覚悟が
あるわけでもないことだ。
生活がある。
支払いもある。
責任もある。
だから急に動けるわけではない。
しかし、
心だけはどこか「出口」を探している。
そしてふと思った。
これ、
「五月病」というより、
「出口探し」の季節なのではないか?…と…


コメント