― 業務共同体―
共同体の正義002-3
業務共同体
1 業務共同体は「機能停止」を恐れる
次に、業務共同体。
これはかなり特殊だ。
「行政」
「会社」
「病院」
「学校」
「インフラ」
「介護」など、
様々な業務組織がこれに近い。
この共同体は、
思想でも、
カリスマでもなく、
「役割」
を中心に動いている。
つまり、
「誰が何を担当するか」
「どこまで対応するか」
「何を提供するか」が、
かなり細かく決められている。
だから、
ルール作りも比較的しっかりしている。
2 業務共同体は「極論」でできている。
ここで重要なのは、
法律や制度は、
かなり「極論」で作られている、
ということだ。
例えば法律やマニュアルを、
全部100%厳密運用したら、
現実社会はかなり窮屈になる。
だから現実には、
「慣習」
「空気」
「運用」
「妥協」などで、
バランスを取っている。
ただし、
業務共同体の内部では、
「どこまでが役割か」
を明確にしないと、
運用そのものが壊れる。
例えば行政で言ってしまえば、
違法行為になるし、
民間サービスで言えば
「過剰サービス」「責任の増加」など
いらないコストを抱えることになる。
だから外から見ると、
「融通が利かない」
「冷たい」
「前例主義」に見えることがある。
でも内部では、
「線引きを壊すと機能停止する」
という恐怖がある。
3 社会常識と法律はズレることがある
私自身、
自治体で犬猫担当をやった時に、
かなり驚いたことがある。
当時の感覚では、
「ネコは外で飼うもの」
という常識がまだ強かった。
しかし実際には、
飼い猫による汚損や近隣被害など、
法的責任の問題が存在していた。
つまり法律側では、
「ネコは屋内飼育」へ寄っていた。
そしてその後、
社会常識の方が法律へ追いついていった。
私はこれを見て、
ネコを飼うことに憧れがあったが、
諦めた。
「社会常識の中で普通に生活していても、
知らないうちに法律上の責任を負うことがある」
と強く感じた。
同時に、
現代社会が
ある程度の法律の妥協によって
バランスが維持されている
という事実も感じた。
この場合は
どちらがズレているのか判断が難しいが、
業務共同体は、
常にこのズレを抱えながら動いている。


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