― カリスマ型共同体―
共同体の正義002-2
カリスマ型共同体
1 カリスマ型共同体は「中心人物」を守る
思想共同体が「理念」を中心に動くのに対し、
カリスマ型共同体は、「人物」を中心に動く。
このタイプの共同体では、
「創設者」
「配信者」
「経営者」
「インフルエンサー」
「宗教指導者」
「人気者」など、
共同体内部で一番影響力のある人物が、
空気そのものを作っていく。
そして多くの場合、
ルールや役割分担も、
その中心人物に近いところから決まる。
だから、
イエスマンが集まりやすい。
もちろん、
これは単純に「悪」という話ではない。
強いリーダーがいることで、
- 意思決定が速い
- 行動力が出る
- まとまりやすい
というメリットもある。
ただし問題は、
共同体そのものが、
「中心人物を支えること」
を優先し始める時だ。
2 カリスマ型共同体は「空気」を作る
この共同体を見ていて感じるのは、
「中心人物が空気を読まない」
というより、
「周囲が後から必死に整合性を作る」
場面が多いことだ。
中心人物は、
勢いで発言したり、
大胆な方向転換をしたり、
突然新しい話を始めたりする。
すると周囲は、
「あれは深い意味がある」
「本当はこういう意図だ」
「誤解されているだけだ」など、
後から説明を作り始める。
外から見ると、
かなり無理に
つじつまを合わせているように見える。
でも内部では、
それが普通になっていく。
なぜなら、
「中心人物が間違える」ことを認めると、
共同体そのものが崩れ始めるからだ。
共同体の内輪ノリについては
よくあることだが,
カリスマ型共同体では、
その傾向が極端に強くなることがある。
外から見ると、
明らかに無理のある発言でも、
周囲が必死に意味を与え始める。
本人が酔って話が散漫になっていても、
周囲が細かく拾い、
「深い意味がある」ように
扱う場面もある。
外部の人間から見ると、
かなり独特な空気に見える。
3 カリスマ共同体は崩壊が見えやすい
このタイプの共同体は、
調子がいい時は非常に強い。
勢いもあるし、
熱量もある。
しかし逆に、
崩れ始めると急激に崩れる。
なぜなら、
共同体の支柱が「人物」だからだ。
思想共同体なら、
理念だけ残ることもある。
しかしカリスマ型は、
中心人物が弱ると一気に不安定になる。
特に、
「発言の整合性が崩れる」
「影響力が落ちる」
「外部で通用しなくなる」
などが始まると、
崩壊がかなり見えやすくなる。
外から見ると、
「なんでそこまで守るの?」
と思うこともある。
ただ内部では、
「ここで崩れたら共同体そのものが終わる」
という感覚があるのだと思う。


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